パソコン: 2005年6月アーカイブ

Lisa

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編集の仕事に疲れると,息抜きをかねて1階の店に行き,パソコンをいじったり,店の人と雑談をしていました。そんなある日,店の一番奥に新しいパソコンが入りました。Apple の Lisa でした。

Apple Computer Lisa(Wikipedia より)

英語しか扱えず,結構大きな筐体であるにもかかわらず,ディスプレイは小さく,上に乗っかったハードディスクが,結構おしゃれだったような印象があります。また,マシンに「Lisa」というような人の名前がつけられていたのも驚きでした。

IBM PC が実用一点張り,昔からの大型コンピュータを単に小さくしただけというイメージだったのに対して,Lisa のデザインは衝撃的でした。マウスをおそるおそる使い,ようやく慣れてきたキーボードを使ってローマ字の文章を打ってみました(英語でないのが情けない!)。

画面に表示されていく文字も,やはり IBM のコンピュータコンピュータした昔風のフォントと違いおしゃれで,なんだかすごい仕事をしているような錯覚を覚えたものです(実際錯覚ですね(笑))。

IBM PC

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私が入社した秋,自社ビルが完成し,すべての部署が一つのビルに収まりました。と同時に多角経営ということで1階で「コンピュータランド」のフランチャイズ店の経営がはじまりました。メインは IBM のパソコンです。私は編集者でしたが開店に必要ということで,店のメンテナンス員と一緒に IBM でパソコンの修理法の講習を受け,作業員としての免状をもらいました。余談ですが IBM の社是(だと思いますが)「Think」をはじめて目にし,「なるほど一流になるところは違うな」と思ったものです。

当時日本では NEC と富士通がパソコンの市場を席巻しており,そこへ大型コンピュータで売ってきた IBM が「コンピュータランド」というブランドで入ってきました。しかしなかなか IBM のパソコンは売れなかったようです。そのため店内には NEC PC9801 や富士通の FM-16 などもおかれていました。

IBM ははじめからビジネス路線を打ち出しており,当時かなり普及していた8ビット機には目もくれず,16ビット機で参入してきました。その後今でもパソコンの仕様となっている IBM PC AT が出る1年位前のことです。
  
IBM PC の仕様(Wikipedia より)

しかし,このマシンは英語しか扱えませんでした。後継機 AT の仕様が公開され,「DOS/V」という機構が取り込まれるまで,だめでした。そのため,店は結構大変だったようです。

はじめてのパソコン

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初めて編集した本は,BASIC をメインにおいたコンピュータの一般的な解説書でした。上司がある著者に執筆を依頼したものを,私が原稿整理から本に仕上げるまでの仕事をやるようにとのことでてがけました。

大学時代にはコンピュータのことなどまったくといっていいほど勉強してこなかった私ですが,さすがに仕事となると知らないでは済まされません。社内に同じ著者の関連する著作があったので,にわか勉強ですが読み,原稿整理を始めました。

そのころ同じ上司が,編集部員を少しでもパソコンに慣れさせようとてか,やはり別の著者から古くなったパソコンを譲り受けてきました。

そのころのパソコンはどれもそうでしたが,電源を入れると BASIC が使える状態になりました。つまり BASIC に関係するコマンド以外は受け付けないのです。
  「パソコンを使う=BASIC を使う」
ということで,BASIC を解説した本がどこの出版社でもよく売れたものです。
  「パソコンが使えなければ時代に乗り遅れる」
という社会風潮があり,誰もが何とか BASIC でプログラミングできるようにならなければいけない,と思い込んでいました。

今思えば,変な考え方ですね。今も変な風潮が,形を変えて残っているようにも思えます。

これから私とパソコンの長い付き合いが始まりました。

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