もともと中学校の内容から稿を起こす計画だったのですが,
転任した現任校は高校のみだったので,ひとまず高校の内容から始めよう。
そう考えていました。
その筆馴らしも兼ねて「実数の性質」を書き始めたのですが,
生徒に配布することを考えると,講義に相当する解説だけでは不十分であるように感じました。
そこで急遽関連する例題とその演習問題をつけて,20ページほどの小冊子形態にしました。
この1冊で終えるつもりはありませんでしたから,
内容に鑑みて「講義と演習」シリーズと銘打つことにしました。
しかし最近になって講義の部分と演習の部分を分離しました。
そこで改めてタイトルを考え直し,今の「初等数学入門」に変えたのでした。
このときはじめて現在のシリーズが産声を上げたのでした。