歌い方の特徴

講義の後は実習。

この講座の案内に

グレゴリオ聖歌を旋法の性格をふまえながら実際に歌う事により、各旋法の構成、響きを理解します。 グレゴリオ聖歌の発声と古ネウマの歌唱実習、教会旋法やネウマの動きを身体で理解しながら歌ってみます。 

とあったように,理論もさることながら,実習が主体の講座。
実習が主体なら素人の私にもある程度ついていくことができよう,
というのが,今回の計算だった。

この5月から合唱を始め,歌い方,声の出し方をいろいろと教わり,
非常に面白く感じていた。

しかし,今回のグレゴリオ聖歌の歌い方はそれらとはまったく違うようだ。

合唱では声は
 喉から出すのではなく,額のところあるいはもう少し上から出す
と教わっているのだが,今回はもっと高い!

それこそ頭の天辺から。
夏山先生は繰り返し
 「上! 上! 上を意識して!!」
とおっしゃっていた。

さらには(今回の会場は教会だったのだが)
 「教会の天井に反射する声を感じて」
とも繰り返し言っておられた。

また,横隔膜を使った呼吸法は同じだったが,
それを喉から出すのではなくもっと上から,
鼻を通すような感じで出す,というのも特徴かもしれない。

その練習として,カズー というのを使った。

野球などの応援の時に使う「ブーブー」という音を出すあれだ。
(実は私はじめて見たし,使った)
で,大切なことはそれを使って音を出さないように息を吐く,
というところだった。

すると自然に上を意識するようになり,
そして(たぶんグレゴリオ聖歌独特の)柔らかな声が出るのだった!

もう1つ違ったのはリズム。
 「教会の鐘の揺れるように」
それこそ身体でその揺れを体現し,それを感じながら,
そのリズムで歌うのだった。
実にゆったりしている。

それでも気功になれた私にはちょっと早いような気がした
(たとえば練功十八法では一つの動作が4秒ほど)が,
リズムに慣れてくると,体にしっくりくる。

* * * *

教会の修道士たちはこういったことから自然に身体技法や,
教義を身につけていったのだろう。

難しい理論はわからなくても,身体で理解したことは
深く,応用がきく。

また直感的な部分が「神」とつながりやすくしてもくれるのだろう。
そういったことを感じさせてくれる唱法だ。

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カテゴリー: 声楽アンサンブルワークショップ in 出雲 タグ: パーマリンク

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